国王になったのは生後4カ月!史上最長の在位記録を持つ王様
ルイス・フィリペの対極である「史上最も在位期間が長かった国王」の称号は、ソブーザ2世(1899〜1982)に与えられます。
ソブーザ2世は、アフリカ南部にあるスワジランド(現在はエスワティニと呼ぶ)の第7代国王でした。
彼は1899年に、父王ヌグワネ5世の王太子として生まれますが、すぐに父が亡くなってしまったため、なんと生後4カ月で正式に国王として即位します。
当然ながら赤ちゃんに国を統治する術はありませんから、成人するまでは祖母のラボツィベニ・ムドルリが摂政(せっしょう)として国務を代行しました。
その後、立派に成人を果たしたソブーザ2世は1968年に宗主国であったイギリスからの独立を宣言。
イギリスから正式にスワジランド国王として承認されています。
ソブーザ2世は政情不安なアフリカでは異例の長期政権を築き、1982年8月21日に亡くなるまで国王であり続けました。
その在位期間は実に82年と254日間だったと言われています。
この記録は公式に確認できる限りでは有史以来、世界最長の在位記録となっています。
20分と82年、同じ国王でも歩んだ道のりは真逆だったようです。