泳ぎが苦手で隠れるのが得意な「タコ」
The ocean is fascinating and mysterious
But also terrifying.
🧵 These images will blow your mind :
1. Large octopus entering a hole in the beach pic.twitter.com/nA1z5rtg1C
— Zack Fursa (@zackfursa) December 18, 2024
タコが砂浜に空いた穴に吸い込まれていく動画が、Xで話題になりました。
タコが、長い足を器用に曲げ、胴体を変形させながら、穴の中に潜り込んでいます。
その後の映像だけを見ると、その場にタコがいるとは思えないほど、完全に姿を隠すことに成功しているのが分かります。
この動画から、タコの能力の高さとそのユニークな行動には改めて驚かされますね。
では、どうしてタコは、わざわざ狭い場所に潜るのでしょうか。
それは捕食者から隠れるためです。
そもそもタコは、泳ぎ続けることが苦手であり、それには体のつくりが関係しています。
タコには3つの心臓があります。
1つは人間と同じく全身に血液を送る心臓、他の2つはエラ心臓と呼ばれるものです。
このエラ心臓は筋肉へ大量の酸素を供給するためについており、瞬時に泳いで逃げる時に役立っています。
しかし、泳いでいる時には「全身に血液を送る心臓」が活動せず、タコはすぐに疲れてしまいます。
そのため、タコは泳ぎ続けることが苦手であり、這うように移動するのはそのためです。
さらにタコは、体表の色彩を変化させる色素細胞を持っており、周囲に溶け込むことができます。
岩や海藻に擬態し、捕食者から身を隠すことができるのです。
加えて、柔らかい体によって、捕食者が入っていけない狭い場所にも簡単にアプローチできます。
タコは、こうした体の特徴から、ひたすら泳いで敵から逃げ続けるよりも、どこかに隠れて危険を避ける方が向いています。
だからこそタコは、海底や岩の隙間に巣穴を持っており、エサを探す以外は、ほとんどの時間を巣穴の中で過ごします。
では、タコたちは他にもどんな場所に隠れているのでしょうか。