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タコはいつもどこに隠れている? / Credit:Canva
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【隠れる場所が意外過ぎる】忍者のようなタコの生態

2024.12.28 12:00:47 Saturday

柔らかい体をもつ「タコ」が、砂浜に潜って身を隠す動画が話題を呼んでいます。

まるで吸い込まれるかのように、タコが小さな穴へと入っていくのです。

このようにタコは、自慢の体を利用して、狭い場所に潜り込んだり、落ちている道具で身を守ったりしています。

では、世界中のタコたちは、いつもどこに隠れるのでしょうか?

Coconut-carrying octopus: Tool use in an invertebrate https://www.sciencedaily.com/releases/2009/12/091214121953.htm
Defensive tool use in a coconut-carrying octopus https://doi.org/10.1016/j.cub.2009.10.052

泳ぎが苦手で隠れるのが得意な「タコ」

タコが砂浜に空いた穴に吸い込まれていく動画が、Xで話題になりました。

タコが、長い足を器用に曲げ、胴体を変形させながら、穴の中に潜り込んでいます。

その後の映像だけを見ると、その場にタコがいるとは思えないほど、完全に姿を隠すことに成功しているのが分かります。

この動画から、タコの能力の高さとそのユニークな行動には改めて驚かされますね。

では、どうしてタコは、わざわざ狭い場所に潜るのでしょうか。

それは捕食者から隠れるためです。

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タコは泳ぎ続けるのが苦手 / Credit:Canva

そもそもタコは、泳ぎ続けることが苦手であり、それには体のつくりが関係しています。

タコには3つの心臓があります。

1つは人間と同じく全身に血液を送る心臓、他の2つはエラ心臓と呼ばれるものです。

このエラ心臓は筋肉へ大量の酸素を供給するためについており、瞬時に泳いで逃げる時に役立っています。

しかし、泳いでいる時には「全身に血液を送る心臓」が活動せず、タコはすぐに疲れてしまいます。

そのため、タコは泳ぎ続けることが苦手であり、這うように移動するのはそのためです。

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タコは擬態も得意 / Credit:Canva

さらにタコは、体表の色彩を変化させる色素細胞を持っており、周囲に溶け込むことができます。

岩や海藻に擬態し、捕食者から身を隠すことができるのです。

加えて、柔らかい体によって、捕食者が入っていけない狭い場所にも簡単にアプローチできます。

タコは、こうした体の特徴から、ひたすら泳いで敵から逃げ続けるよりも、どこかに隠れて危険を避ける方が向いています。

だからこそタコは、海底や岩の隙間に巣穴を持っており、エサを探す以外は、ほとんどの時間を巣穴の中で過ごします。

では、タコたちは他にもどんな場所に隠れているのでしょうか。

次ページタコの隠れ場所「岩」「砂浜」「サンゴ礁」「蛸壺」「ココナッツの殻」

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