ネット漬けの生活がもたらす影響
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スマートフォンやPCの普及により、インターネットは私たちの生活の一部になりました。
仕事、勉強、娯楽、ショッピングなど、あらゆる活動がオンラインで完結する時代です。
しかし、その利便性の裏には「インターネット依存症」という深刻な問題があります。
これはネットを使う時間をコントロールできず、生活に悪影響を及ぼす状態を指します。
例えば、SNSに夢中になりすぎて寝不足になる、ゲームをやりすぎて勉強がおろそかになる、オンラインショッピングで衝動買いを繰り返すといった行動が見られます。
先行研究によると、インターネット依存症の人はドーパミン報酬系と呼ばれる脳の神経回路が過剰に刺激される傾向があり、これはギャンブル依存や薬物依存と類似したメカニズムであることが分かっています(Pharmacology Biochemistry and Behavior, 2015)。
また、依存が進むと、以下のような症状が現れることがあります。
- 不安感やストレスの増加
- 孤独感の強まり
- 睡眠障害
- 現実世界でのコミュニケーションの減少
このように、インターネット依存は単なる「使いすぎ」の問題ではなく、心身に悪影響を及ぼす深刻な状態なのです。
では、インターネット依存症を緩和するにはどのような方法がいいのでしょうか?
研究チームは誰もがコストなく手軽にできる「運動」に着目しました。