シャコの拳は衝撃波をフィルターしていた!
研究チームはレーザーを用いた超音波解析とシミュレーションを行い、シャコの拳が実際にどのように衝撃を制御しているのかを詳細に調べました。
その結果、シャコの拳は単なる強固な装甲ではなく、「衝撃を遮断するフィルター」として機能していることが明らかになったのです。
チームの分析によると、シャコの拳の内部構造は主に2つの重要なシステムが組み合わさっていました。
1つは物理的な強度を高めて、拳が割れるのを防ぐシステム。
そしてもう1つは高周波の衝撃波を内部に伝わらないようフィルターし、衝撃波の伝達を制御するシステムです。
チームはこの新たに見つかった、衝撃波を特定の周波数で遮断する機能を「フォノニックシールド(phononic shield)」と呼んでいます。
つまり、シャコは物理的な硬さで拳を守るだけではなく、衝撃波を特定の波長で遮断し、内部の神経や組織を守っていたのです。
![画像](https://nazology.kusuguru.co.jp/wp-content/uploads/2025/02/mantis-shrimp-clubs-fi-1-900x307.jpg)
この研究成果は、生物学の枠を超え、材料工学や防護技術の分野への応用が期待できるとチームは話しています。
例えば、防弾ベストやスポーツ用の防具やヘルメットなど、衝撃を和らげるための新素材の開発が考えられます。
また水中での衝撃吸収技術の向上にもつながるかもしれません。
シャコの拳は「強さ」と「賢さ」を兼ね備えた驚異的な進化の産物です。
今後、この知見を活かして、より強く、より安全な素材が生み出される日が来るかもしれません。
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