ドローン特化のAIレーザー兵器が誕生
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研究チームは、AIを訓練するために膨大なデータセットを使用しました。
具体的には、実際のドローンの画像データ約7万7,000枚、シミュレーションによる合成画像データ約10万枚を収集し、それらを組み合わせたデータセットを用いてAIを学習させました。
この大規模なデータセットにより、AIはさまざまな状況下でのドローンの形状や動きを学習し、実際の戦場において、より高い精度で識別できるようになりました。
具体的には、ドローンの種類を識別するだけでなく、その動きをリアルタイムで分析し、ドローンがどの方向に移動しているのか瞬時に判断できます。
また飛行姿勢の変化を検出。弱点を探し出し、そこにレーザー兵器の照準を定め、自動調整することが可能です。
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研究チームは、次の段階として、ドローンへの照準を自動化することを目標にしており、既に開発とテストが進められています。
この研究の成果により、人間の介入なしでドローンを迎撃できる未来が現実味を帯びてきました。
しかし、AIが敵と味方のドローンを正確に区別できるか、実戦環境でのテスト不足、AI制御の迎撃システムがサイバー攻撃にさらされた場合の対策など、まだいくつかの課題が残されています。
戦争は今や、ドローンやAIが行うものです。
そしてこれらの技術が定着した後には、再び、ドローンやAIを凌駕する新しい技術が生み出され、次々に戦場へと投入されることでしょう。
この悲惨な技術成長は、果たしていつまで続くのでしょうか。