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眠れない時は「エレベーターに乗る自分」をイメージ / Credit:Canva
psychology

夜中眠れない時の対処法「エレベーターをイメージして”あるフレーズ”を唱える」

2025.06.03 06:30:39 Tuesday

午前3時、ふと目が覚めて、次々と考え事が湧いてきます。

「あのメール、送ったかな?」 「なんで会議であんなこと言っちゃったんだろう……」 「銀行の振込、ちゃんと済ませたっけ?」

そんなふうにぐるぐると考えて、目が冴えてしまう経験は誰しもあるのではないでしょうか。

眠りたいのに眠れない。 目を閉じているのに、脳だけがどんどん加速していく。

そんな深夜の思考ループから抜け出す方法として、心理学者のジェフリー・バーンスタイン氏(Jeffrey Bernstein)は、「エレベータートリック(Elevator Trick)」と呼ばれるリラクゼーション法を紹介しています。

さらに、このエレベータートリックに「ある4語のフレーズ」を組み合わせることで、より深い安らぎが得られるかもしれません。

では、その方法とは一体どのようなものなのでしょうか?

The Elevator Trick: A Surprising Way to Fall Back Asleep https://www.psychologytoday.com/us/blog/liking-the-child-you-love/202505/the-elevator-trick-a-surprising-way-to-fall-back-asleep The 4-Word Sleep Trick That Stops 3 A.M. Overthinking https://www.psychologytoday.com/us/blog/liking-the-child-you-love/202505/the-4-word-sleep-trick-that-stops-3-am-overthinking

眠れない時の「エレベータートリック」とは?

エレベータートリックは、深夜に目覚めたときに再び眠りにつくための視覚イメージと用いたシンプルなテクニックです。

方法は簡単で、ベッドの中で静かに目を閉じて、エレベーターに乗り込む自分を想像するだけです。

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エレベーターがゆっくりと下降するイメージをもつ / Credit:Canva

ドアが静かに閉まります

そして、エレベーターはゆっくりと階を降りていき、自分も深く静かな場所へと入っていくのをイメージするのです。

エレベーターが下に降りていくにつれて、体は重く、呼吸はゆっくりに、心は静かになっていく

このような「下降するイメージ」は、眠りに落ちる時の神経系が自然に行っている働きを模倣するものです。

なぜこの方法が効果的なのでしょうか。

バーンスタイン氏によると、イメージと言語は過剰に活動しているを落ち着かせることのできる「副操縦士」のようなものです。

エレベーターは「休息状態に入る」ことを視覚的かつ物理的に表現しており、これをイメージすることで、心を落ち着かせ、再び睡眠状態へと入ることができるというのです。

そしてバーンスタイン氏は、このエレベータートリックに加え、ある短いフレーズを繰り返すことを勧めています。

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