空気の悪い日は、なぜかお金を使いたくなる?
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私たちは、天気によって気分が変わることをよく知っています。
例えば、晴れた日には外に出たくなり、雨の日には家でゆっくりしたくなるでしょう。
しかし大気汚染は天気と違って、目には見えにくいものです。
にもかかわらず、空気が汚れていると、私たちの気分が悪くなり、それを解消するために買い物をする傾向が高まることが研究で示されたのです。
これは「気分調整(mood regulation)」と呼ばれる心理的メカニズムに基づいています。
過去の研究でも、気分が落ち込むと人はチョコレートやスナック菓子、アルコールなど、快楽をもたらすものを選ぶ傾向があることが知られています。
今回の研究では、大気汚染によって引き起こされる新たな「気分調整」の実態が明らかにされました。