古木は気候変動の解明に役立つ
この発見は、単なる「長生きの木」の話にとどまりません。
樹齢1000年以上の木は世界各地に存在しますが、これらの木の研究は気候変動の解明にも役立ちます。
木の年輪には、それぞれの年の気候条件が記録されており、過去の気温や降水量の変化を知る手がかりになるのです。
例えば、極端な気象条件に適応できるセイヨウネズの成長パターンを分析することで、未来の気候変動の影響を予測する手助けにもなると研究者は話します。

またこうした樹齢1000年を大きく超える古木の年代測定は、考古学的な木材の年代測定にも応用できる可能性があります。
この小さな低木が見せてくれる長い歴史は、地球環境の変化を知る上で欠かせない存在なのです。