味覚のデジタル化がもたらす新たな体験
ネット上で味が共有できる。それは多くの人が夢見るものの1つです。
こうした技術を実現するためには、味という情報をデジタル信号に変換する技術と、その信号を受け取って元の味を再現するためのデバイスが必要になります。
「e-Taste」は、こうした味をデジタル化して再現する一連の機能を備えたシステムだという。

まず、食べ物の味を専用のセンサーで感知し、その情報をデジタル信号に変換します。
次に、ユーザーが装着する小型のデバイスが、舌に微量の液体を供給することで、味の感覚を再現します。
この技術では、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の五種類の基本味を、グルコース(甘味)、クエン酸(酸味)、塩化ナトリウム(塩味)、塩化マグネシウム(苦味)、グルタミン酸ナトリウム(うま味)を用いて再現します。
これらの化学物質を適切なバランスで組み合わせることで、単純な味だけでなく、より細かい味の強弱や微妙なニュアンスをデジタル化することが可能になるのだとか。