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バター1かけの置き換えで死亡率が17%低下 / Credit:Canva
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「バター1かけ」を植物油に置き換えるだけで死亡率は17%低下する!【30年の研究で結論】

2025.03.12 20:00:18 Wednesday

バターよりもオリーブオイルなどの植物油の方が健康的だというのは、今や常識です。

では、その違いがどの程度健康や寿命に影響を与えるのでしょうか。

この疑問に答えるために、ハーバード・T・H・チャン公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)の研究チームは、30年以上にわたる大規模研究によってその答えを提出しました。

彼らは、1日あたりバター10グラムを同量の植物油に置き換えるだけで、がん死亡率と総死亡率が共に17%低下すると結論付けました。

研究の詳細は、2025年3月6日付で『JAMA Internal Medicine』誌に掲載されました。

This simple dietary swap could help you live longer https://newatlas.com/diet-nutrition/dietary-swap-longevity/ Large Study of Dietary Habits Suggests More Plant Oils, Less Butter Could Lead to Better Health https://www.massgeneralbrigham.org/en/about/newsroom/press-releases/dietary-habits-study-suggests-more-plant-oils-less-butter-lead-to-better-health
Butter and Plant-Based Oils Intake and Mortality https://doi.org/10.1001/jamainternmed.2025.0205

油の選択は健康にどれだけ影響を及ぼすのか

一般的に、脂肪は大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分類されます。

バターに多く含まれる飽和脂肪酸は、血中コレステロール値を上昇させ、動脈硬化を促進し、心血管疾患のリスクを高めるとされています。

一方、オリーブオイルやキャノーラオイル、大豆油などの植物油に含まれる不飽和脂肪酸、特に一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸は、血管の健康を守り、炎症を抑える効果があると知られています。

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バターは美味しい。「本当に健康に悪影響があるの?」と疑問に思うことも / Credit:Canva

しかし、果たして日々の油の選択が、本当に寿命に影響を及ぼすのでしょうか。

この疑問を解明するため、研究チームは30年にわたる追跡調査を行いました。

研究対象者は、「看護師健康調査(Nurses’ Health Study)」および「医療従事者追跡調査(Health Professionals Follow-up Study)」の参加者22万1054人です。

各調査では、バターや植物油の摂取状況が4年ごとに詳細に記録されており、健康状態との関連が分析されました。

また、食事以外の生活習慣である運動、喫煙、アルコール摂取、BMIなども考慮に入れ、油の摂取がどれほど死亡リスクに影響するのかを統計的に評価しました。

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