そもそも「太陽フレア」ってなに?
太陽フレアとは、太陽の表面で突発的に発生する爆発現象のことです。
原因は、太陽表面に存在する黒点周辺の磁場と密接に関係しており、この磁場に蓄えられた大量のエネルギーが解放されることで発生します。
このとき放出されるのは、X線や紫外線、可視光線、そして高エネルギーの粒子などなど。
まるで太陽が「咳き込む」ように、宇宙空間へ向けて強烈な放射線をまき散らすのです。

この放射線が地球に向かって届くと、電離層と呼ばれる上空の大気層が影響を受けます。
特に高度60kmから90kmに存在する電離層のD層が影響を受けると、短波ラジオなどの高周波通信が遮断されるのです。
宇宙から届く放射線が、なぜ地上の通信にまで影響するのか。
それは電離層が通常は電波を反射し、地球を回り込むようにして通信を成立させているからです。
しかし太陽フレアの強力なX線や紫外線がD層を過度に電離させると、電波が電子との衝突によって吸収され、通信が著しく劣化したり完全に途絶えたりしてしまうのです。
特に航空機の通信や航行システムはこの高周波に依存しているため、太陽フレアが激しいと航空業界にも大きな影響が及びます。
私たちは普段、太陽を「明るくて暖かい存在」として捉えていますが、その裏には地球環境に激しい影響を与える力を秘めています。
今回のフレアは、その宇宙のダイナミズムを垣間見せてくれた出来事でした。
かすっただけで通信障害という、某人型機動兵器のメイン武器みたいな威力。
6発制限なんてこともなく…。