カーテンは開けて眠る?それとも閉めて眠る?爽快な目覚めを追求する実験
誰もが経験する「目覚めのつらさ」。
現代社会では、十分な睡眠時間を取っているにもかかわらず、朝の眠気や疲労感が抜けないという人も多いのではないでしょうか。
この「寝起きの悪さ」は、睡眠の質や長さだけでなく、「目覚め方」にも関係していることが近年の研究で明らかになっています。

特に注目されているのが、朝の光です。
朝の光には、私たちの体内時計をリセットし、覚醒を促す働きがあります。
しかし、自然光をうまく取り入れる方法については、意外にも明確な答えが出ていませんでした。
光を浴びすぎると睡眠を妨げてしまうリスクもあるため、「どのタイミングで、どのくらいの光を浴びるのが良いのか」は謎のままだったのです。
そこで大阪公立大学の研究チームは、自然光の「入り方」が目覚めの質にどのように影響するのか検証しました。

研究では、以下の3つの異なる条件で行われました。
- 起床20分前から自然光を取り入れる
- 夜明けから起床まで自然光を浴びる
- 起床前は完全遮光(自然光なし)
この3つの状態を19人の大学生(20~30歳)に3日ずつ体験させ、眠気や疲労、覚醒度などを測定する比較実験を行いました。