アラモサウルスの巨大な椎骨を発見!
この発見は2025年3月、スル・ロス州立大学の地質学専攻の学生たちが参加する現地調査の中で実現しました。
調査の目的は、白亜紀から始新世にかけての地層の構造解析にありました。
チームは米テキサス州にあるビッグ・ベンド国立公園の白亜紀地層で調査を開始。
するとその中で、非常に巨大で保存状態もいい椎骨の化石が見つかったのです。
損傷を避けながら慎重に化石を掘り出し、研究室に持ち帰って分析を進めました。
その結果、この巨大な椎骨の持ち主はアラモサウルスであることが特定されたのです。

この椎骨は、1970年代にテキサス大学の研究者によって記録されたアラモサウルスの骨格の一部と一致しており、 保存状態の良さから、今後さらに骨格の全体像を復元するための重要な手がかりとなることが期待されています。
アラモサウルスのような巨大竜脚類の存在は、白亜紀末期の生態系や絶滅過程を理解する上で不可欠なピースです。
特に北アメリカにおける恐竜の終焉を語るうえで、アラモサウルスの研究は非常に大きな意味を持ちます。
今回の発見は、長年断片的にしか見つかっていなかったアラモサウルスの全体像を描く大きな一歩となるでしょう。