無から始まり無へと消えていく、これまでにない光の閃光を発見
無から始まり無へと消えていく、これまでにない光の閃光を発見 / Credit:Canva
physics

無から始まり無へと消えていく、これまでにない光の閃光を発見 (3/3)

2025.04.25 17:00:08 Friday

前ページ時間と空間の境界で突然発生する閃光を確認 

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出現した光は既に「因果律で武装」していた  

出現した光は既に「因果律で武装」していた  
出現した光は既に「因果律で武装」していた   / Credit:Canva

今回見つかった「空間と時間が交わる一点にが突然出現する」という現象は、これまで「単に流れているだけ」と思われがちだった時間を、物理学の視点で大きく見直すきっかけとなる重要な成果だといえます。

空間だけでなく時間の次元も積極的に活用することで、“形の安定性”を活かした全く新しい光のふるまいを引き出せることを、実験的に示したからです。

実際、ほとんど“無”の状態から光が立ち上がるように見えるのは魔法やSFのようですが、その裏には厳密な数学的性質が働いています。

研究を率いたアレクサンダー・ザメイト教授は「初めに何もありませんでした。 すると物理学が『光あれ!』と命じ、時間と空間の交差点に光が現れたのです」と語り、この出来事が偶然ではなく必然であると強調しています。

さらに研究チームによると、「ここで光を発生させる」という命令は“特殊な形の指標”によって支えられており、この数値が変わらない限り、少々の外的な乱れではこの現象は崩れにくいのだといいます。

ロストック大学のヨシュア・ファイス博士は「従来の光の状態は何かしらの誤差に弱かったのですが、こうした強さをもつ現象は非常に画期的だと思います」と強調しています。

実験でもわずかなノイズやパラメータの揺れが加わっても、光の一瞬の輝きがほとんど損なわれないことが確認されました。

また、一瞬だけ光を安定して出現させられるという特性は、通信やイメージング、レーザーなど多くの分野に応用できる可能性を秘めています。

バーミンガム大学のセバスチャン・ヴァイデマン博士は「このしくみを使えば、複雑な環境でも光パルスを正確に扱えるかもしれません。

将来的には超高速通信や新種のレーザー技術にも発展しうるでしょう」と期待を語っています。

実際、形の安定性がもたらす“外乱に対する強さ”は、素早い信号処理や高精度の制御が必要な分野にとって大きな魅力でしょう。

さらに、時間という軸を本格的に取り入れた研究は、「原因があって結果がある」という私たちの当たり前の因果律にも新たな光を当てます。

時間を単に流れるものと考えるのではなく、そこに“道”や“境界”があるとしたら、逆向きからは干渉できない一方通行のしくみや、外の世界から切り離された特別な領域が作られるかもしれないのです。

SF作品のように時空を自在に操作するわけではありませんが、今回の成果は、“古くからあった時間”を今あらためて吟味することで、意外な現象や技術が次々に生まれる可能性を示唆しています。

実際、何もないところから光がわき起こり、また消えていくシーンを目撃するインパクトは大きく、研究者の間ではさらなる探究の機運が高まっています。

今後、この“形の安定性”をともなう時空の研究が進めば、思いもよらないブレイクスルーや新技術が飛び出してくるでしょう。

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無から始まり無へと消えていく、これまでにない光の閃光を発見 (3/3)のコメント

ゲスト

x, y, z, t の各格子点に対して情報の read と write が行えるなら超大容量記憶装置ができそう…とか思ったが、そういうんじゃないのか
通常のレーザーが線状なのに対して、途中の線を何らかの方法で虚数軸方向に散らすと、実空間では点状に発生しているように見えるみたいな感じだろうか

masatishi

時間が一方向でしか現象が現れないということは、
何もない真空に存在する世界と結びついているとすると、
真空中に存在する何かは時間の流れの方向と関連があるのではないでしょうか。

ゲスト

オレには難しいこと分かんねぇけどよ、コイツは学術的にも応用の可能性でも超すげぇんじゃねぇの!?

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