うつ状態を自宅で改善するには?

臨床的にうつ病と診断されるほどではないけれど、慢性的に気分が沈んだり、やる気が出なかったりする状態。
これが「閾値下うつ状態」と呼ばれるものです。
世界人口のおよそ11%が経験しているとされ、この状態が長引くと生活の質が下がるだけでなく、将来的に本格的なうつ病へ進行するリスクも高まります。
それにもかかわらず、こうした人々には十分な医療支援が届いていないのが現状です。
そこで注目されtえいるのが「認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy: CBT)」です。
CBTは、ネガティブな思考パターンや避けがちな行動を見直し、現実的で前向きな行動を促すことで、心の状態を改善する心理療法です。
これまでCBTは、専門のセラピストと対面で行うのが一般的でしたが、時間や費用の負担が大きいという課題がありました。
加えて、CBTはいくつものスキルを組み合わせて提供されるため、どのスキルがどの程度効果的かははっきりしていませんでした。
そんな中、研究チームは、より手軽で効率的な方法を模索しました。
そうしてたどり着いたのが、スマホアプリによる自己学習型CBTプログラム「レジトレ!®」だったのです