ラット実験にて新インプラントの移植に成功!結合組織が形成される

研究チームは、このスマート・インプラントをラットの下顎前歯に移植する実験を実施しました。
使用されたインプラントには、前述の幹細胞と成長因子を含むナノファイバー層が施されており、手術は体への負担をできるだけ少なくして実施されました。
術後6週間の経過観察では、インプラント周囲に骨組織ではなく柔らかい結合組織が形成され、従来のインプラントでは見られない「軟組織による固定」が成功していることが確認されました。
また、インプラントには感染や炎症などの拒絶反応はなく、機械的安定性も良好でした。
今後、研究チームは、ラットの脳活動を測定し、感覚信号が脳に伝わっているかを確認する予定です。
将来的には大型動物モデルでの試験を経て、人間への臨床応用が目指されています。
この技術が確立されれば、歯科分野にとどまらず、股関節や骨折部位など他のインプラント医療にも応用できる可能性があります。
「自然の歯のように感じる人工歯」は、かつては夢物語でした。
しかし今、その夢が現実になろうとしています。
口の中の人工物が、“脳と会話する”未来が始まろうとしているのです。
神経が詰め物に思いっきり触れている歯を持つ人間としては感覚はあまり欲しくないといいますか…。
冷たいものを食べればしみて痛いですし、固いものを食べれば神経が押されて痛みますし。
親知らずを抜いたあとの傷口よりもこっちのほうが痛いという。
でもインプラントの技術が新しくなるのはいいと思います。
既存の技術は確か70年くらい前に出てきたやつなのですよね。