「別々に眠る」ことで、むしろ夫婦仲が良くなる?
「でも、一緒に寝ないなんて、夫婦やカップルとして寂しい」と感じる人もいるでしょう。
確かに、身体的な距離が心の距離につながるのではないか、という不安は理解できます。
しかし、別々に寝ることが必ずしも関係性の希薄化を意味するわけではありません。
むしろ、睡眠の質が向上することで、心の余裕が生まれ、関係満足度が高まることが研究で示されています。
夜しっかりと休息をとった翌朝、パートナーに優しくなれた経験は誰にでもあるはずです。
さらに、別々に寝ることで「セックスレスになるのでは?」という懸念についても、必ずしもそうとは限りません。
良質な睡眠を取ったあとは、親密な関係を築きたいという気持ちが高まりやすいことが知られています。
実際に「別々に寝たほうがエネルギーが残っていて性生活が改善された」という報告もあるほどです。

もちろん、すべてのカップルに「睡眠離婚」(研究者の中には「睡眠別居(sleep separation)」の方が適切ではないかとの意見もある)が適しているわけではありません。
大切なのは、パートナーと率直に話し合い、「なぜ一緒に眠るのか」「何のために眠るのか」という目的を再確認することです。
たとえばあるカップルは、夜は別々に眠るものの、就寝前や朝にはどちらかのベッドに「おじゃま」する時間をつくっているそうです。
このように、心のつながりを保ちつつ、身体は無理せず快眠を得る――そのバランスこそが、現代夫婦にとっての新しい形なのかもしれません。
「睡眠離婚」は、より親密で快適な夫婦生活を育む上で大切な選択肢の一つとなるでしょう。
寝ること考えれば一人で寝たほうが楽でしょうね。
一緒に寝る相手いないですけどそれは分かります。