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psychology

経験人数が多い人は“本命”になりにくい? (2/2)

2025.08.09 21:00:08 Saturday

前ページ人類はなぜ「相手の過去」が気になるのか?

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実は男女差がない恋人の選び方

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結論から言えば、「過去のパートナー数が多いほど、長期的関係への意欲は下がる」傾向が明確に確認されました。

4人→12人→36人と増えるごとに、「この人と付き合いたい」という気持ちが段階的に減っていきます。特に、4人から12人への増加で評価が大きく下がり、12人から36人ではやや緩やかな下がり方でした。

つまり、「多すぎる経験」は多くの人にとってリスクのサインとして受け止められていることがわかります。

タイミングによって印象が変わる

さらに興味深いのは、「いつ関係を持ったか」も評価に影響したという点です。

たとえば同じ12人の経験があっても、それが若い頃に集中し、その後は落ち着いている人は、比較的好意的に評価されました。反対に、最近になって急激に関係が増えている人は「今もまだ落ち着いていない」と見なされ、評価が低くなる傾向が見られました。

このような「分布パターン」による影響は、特に経験人数が多い条件で強く現れており、人々は単に「何人と関係を持ったか」ではなく、「どのように経験が積まれてきたか」を重視していることがうかがえます。

男性も女性もほぼ同じ傾向を示す

恋愛における調査では「性的ダブルスタンダード(男性と女性で評価基準が違う)」という問題もよく取り上げられますが、この研究では性別による評価の違いは最小限でした。つまり、「経験人数が多い相手を本命にしづらい」という傾向は、男性にも女性にも共通して見られたのです。

また、ソシオセクシュアリティ(カジュアルな性に対する開放性)の指標が高い人ほど、経験人数への評価が緩やかでしたが、それでも「極端に多い場合は警戒される」傾向は共通していました。

この研究が示したのは、「経験人数の多さ」が恋愛において実際に影響を与えているということ、そしてそれが単なる偏見ではなく、人類が進化の中で培ってきた判断基準の一部である可能性があるということです。

しかし同時に、「数」だけで判断しているわけでは、最近の傾向も考慮されていました。その人が今、どんな価値観を持ち、どんな生き方をしているのか──その手がかりとして、過去の恋愛の流れやパターンを人は無意識に読み取っているのかもしれません。

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経験人数が多い人は“本命”になりにくい? (2/2)のコメント

ゲスト

私はそういうのはあまり気にしない方ですけどね。
今が良ければそれでよしっていう人ですし、自分自身が浮気症なので他者の経験人数とかとやかく言える立場にないです。
いいと思う相手がいればすぐにそっちに乗り換えてしまうのですから、相手にだけ誠実さを求めるつもりなんてありません。

ゲスト

数が増えてくると何してもらっても喜ばなくなるから分かるわ
相応の愛嬌か容姿がありゃいいけど、無いのに経験だけ多いとグルメな貧乏人みたいなもんで関わったらアカン部類の人間になっていく

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