心臓のリズムも影響していた

チームは、この自己評価のゆがみがすべての人に同じように起こるわけではないことにも注目しました。
その鍵となったのが「高周波心拍変動(HF-HRV)」です。
これは心拍のわずかな揺らぎを数値化したもので、副交感神経の働きを反映します。
副交感神経は、心身をリラックスさせ、状況に応じて感情や行動を柔軟に調整する役割を持っています。
過去の研究でも、HF-HRVが高い人はストレス耐性や感情調整力が高く、社会的なつながりを保ちやすいことが知られています。
今回の分析では、孤独感と「家族に負担をかけている」という自己評価との関連は、HF-HRVが低い人ほど強いことが分かりました。
逆にHF-HRVが高い人では、この関連が弱まり、「孤独=迷惑な存在」という思い込みが緩和されていました。
この研究は、孤独が人間関係への自己評価をゆがめ、「自分は迷惑な存在だ」という思い込みを強めること、そして心臓のリズムがその影響を緩和する可能性を示しました。
もちろん、HF-HRVは簡単に意識で変えられるものではありませんが、深呼吸や瞑想、軽い運動など、副交感神経を整える習慣は日常生活で取り入れられます。
また、自分の支援や価値を過小評価していないかを意識的に振り返ることも、孤独の悪循環を断ち切る第一歩です。
孤独は「他人から何をもらっているか」だけでなく、「自分が何を与えているか」という感覚にも影響します。
もしあなたが「自分は負担だ」と感じているなら、それは現実よりも孤独による心理的フィルターのせいかもしれません。
そのフィルターを少し外すだけで、人とのつながりは再び色を取り戻すのです。
これは凄くわかりますね
例えば、朝仕事で顔を合わせる人々のテンションに違和感をおぼえると、これは私が入ってきてしまったからかと感じたり、ミスをした事に寛容な態度を取られたのを、いてもいなくても変わらないから自分はどうでもいい存在なのだ
寧ろ気を使わせてしまって、いない方がいいのだと感じてしまう
これを感じながらスルーして生きていくのは辛いです