不眠が悪化するかもしれない習慣とは?
その1:ベッドにいる時間を増やすこと
眠れないとき、「早く寝てみよう」「朝はもっと長く寝よう」と考えるのは自然なことです。
しかし、この作戦は逆効果になる場合が多くあります。
起きたままベッドにいる時間が長くなると、脳は「ベッド=眠る場所」という関連付けを弱め、「ベッド=イライラして目が覚めている場所」という認識を強めてしまうのです。
その代わりに、ベッドにいる時間を少し制限してみてください。
普段より遅く寝て、毎朝同じ時間に起きるようにすると「睡眠欲求(眠気を促す体の自然な力)」が強まり、ベッドを「眠る合図」として再び認識しやすくなります。
その2:画面を完全に避けること
よく「寝る前にスマホやパソコンを見ないように」と言われます。
ブルーライトが「メラトニン」という睡眠を調整するホルモンを抑えてしまうからです。
ですが、このアドバイスは少し単純化されすぎているかもしれません。
実際には、不眠に悩む人は「眠れないから仕方なくスマホを見る」ことが多いのです。
真っ暗な中で眠れずにじっとしていると、不安や考えすぎが加速して、ますます眠れなくなることもあります。
画面を完全に禁止するのではなく、上手に活用することを考えましょう。
落ち着いた内容のポッドキャストやドキュメンタリーを夜間モードで流すなど、頭をリラックスさせる手段として使うこともできます。