もふもふサンゴの正体と深海の多様性
イリドゴルギア・チューバッカは、他の珊瑚と同様に「1匹の生き物」ではありません。
実際は、数千もの微小なポリプ(個虫)が協力し合って大きな“群体”を形成しています。
新発見された標本は高さ約1.2メートル、マリアナ海溝近くの個体は約50センチでしたが、どちらも他のサンゴ礁とは異なり、広大な岩場の海底にぽつんと単独で立っているのが特徴です。
こちらは新種サンゴの拡大した画像。
また、チューバッカサンゴは広い範囲で群れることはなく、単独で生息する点も独特です。
研究チームは、今回の新種発見にあたって形態だけでなく遺伝子レベルでも詳細に調査。
さらに、同時にもう一種の新種「イリドゴルギア・クルバ」も記載し、西太平洋に広がるイリドゴルギア属の多様性が改めて注目されました。
今回のチューバッカサンゴの発見は、長年研究されてきた太平洋の深海にも、まだまだ未知の世界とサプライズが眠っていることを示しています。