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Credit: canva
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足腰だけじゃない!「ある部位」をよく動かせると健康寿命が伸びる (2/2)

2025.10.01 07:00:55 Wednesday

前ページ見過ごされがちな「手指のチカラ」と健康寿命の深い関係

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健康寿命を伸ばす「指先の機能」

では、手指機能がどの程度低下するとリスクが高まるのでしょうか。

研究では、参加者の「手指機能」を2つのテストで評価しました。

ひとつは“ペグ移動時間”という手作業の速さを測る方法。

もうひとつが“丸付け課題”と呼ばれるテストです。

これは、15秒間で数字一覧表の数字をいくつ丸で囲めるかを計る、ごくシンプルなものです。

この「丸付け課題」で15秒間に21個以上丸を付けられるかどうかが、健康寿命を大きく左右する「分かれ道」だと判明しました。

もし20個以下しか丸を付けられない場合、要介護リスクが約1.5倍に跳ね上がります。

さらに、ペグ移動時間が38秒以上かかる場合はリスクが約2倍に。

つまり、手や指先の巧みな動きを、一定の水準(丸付け課題なら21個以上)で保つことが、健康寿命の“セーフライン”となっていたのです。

一方で、この水準を上回ったからといって、さらにリスクが大きく下がるわけではなく、あくまで“最低限の維持”が重要であることも明らかになりました。

この課題は特別な道具も必要なく、自宅でも簡単に実施できます。

もし測ってみて基準に届かない場合は、日常のなかで意識的に指先を使う作業(例えば折り紙や裁縫、楽器、簡単な工作など)を取り入れてみるのも効果的です。

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