認知症の新薬になりうるのか
酵素に結合するだけでは薬にはなりません。
体内で吸収され、適切に分布し、分解され、毒性が低いことも重要です。
そこでチームは、ADMET解析と呼ばれる薬物動態予測を実施。
これは「吸収」「代謝」「排泄」「毒性」などをコンピューター上で推定する方法です。
その結果、ベータシトステロールは全体として良好な予測値を示しました。
また、コハク酸も候補として挙げられています。
さらなるシミュレーションでは、ベータシトステロールが酵素の活性部位に比較的安定して結合し続ける様子が示されました。
これは一時的な結合ではなく、ある程度安定した相互作用が維持される可能性を示唆する結果です。
チームは、これらの包括的な解析結果から、ベータシトステロールをはじめとする化合物が安全かつ有効な治療薬候補となり得ると結論づけています。
希望はあるが、まだ第一歩
ただし忘れてはならないのは、本研究はあくまでコンピューター上の予測であるという点です。実際に細胞や動物、さらにはヒトで効果や安全性が確認されたわけではありません。
それでも、アルツハイマー病は世界で5500万人以上が罹患し、今後さらに増加が見込まれる疾患です。
多面的な原因が関与すると考えられており、複数の治療アプローチが必要とされています。
アロエベラという身近な植物の中に、新たな治療のヒントが潜んでいる可能性があります。
自然界が差し出す小さな分子が、未来の認知症治療へとつながるかどうか。今回の研究は、その第一歩を示したと言えるでしょう。



























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