シロナガスクジラ以外も?1回の飛行で300頭以上を発見
チームは、北西大西洋のシロナガスクジラ個体群について、まだ十分な情報を持っていません。
推定では400〜600頭ほどしかいない可能性があり、絶滅危惧種でもあります。
とくに詳しく調べられているのは、カナダのセントローレンス湾にある夏の採餌海域で、それ以外の地域での出現は比較的まれです。
そのため今回の3頭の確認は、単なる「珍しい目撃情報」以上の意味を持ちます。
2月28日の調査で目撃を行ったオーラ・オブライエン氏は、ニューイングランド南部沖にシロナガスクジラが分散して現れたことは、彼らが餌を見つけやすい海洋環境が整っていた可能性を示すと述べています。
言い換えれば、クジラが突然ふらりと現れたのではなく、その海域に彼らを引き寄せるだけの条件がそろっていたかもしれないのです。

航空調査は、こうした移動性の高い動物を知るうえで非常に重要です。
クジラやウミガメ、サメのような生物は、科学者の視界に入らないまま広大な海を移動します。
だからこそ、空からの観察によって、どこに、どの時期に、どの種が現れるのかを少しずつ積み上げていく必要があります。
実際、2月27日の調査ではシロナガスクジラだけでなく、ナガスクジラ3頭、マッコウクジラ3頭、約50頭のゴンドウクジラ、さらに数百頭のイルカも確認されました。
1回の飛行で300頭以上の海洋動物が見つかったという事実は、この海域が多様な大型海洋生物にとって重要な生息環境であることを物語っています。
こうした発見は、北東キャニオン・シーマウント海洋国定記念物の価値を考えるうえでも示唆的です。
この海域はケープコッドの南東沖に広がる海中保護区で、深海サンゴや魚類、クジラ、ウミガメなど多くの生物が利用しています。
巨大なクジラの目撃は、海の表面に現れた一瞬の出来事ですが、その背後には海底から海面までつながる豊かな生態系があるのです。



























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