座っていても、より「脳を使う」ことで認知症リスクが低下する
まず、具体的な結果です。
調整後の分析では、能動的な座り行動が1日1時間多い人は、認知症リスクが約4%低いことが示されました。
また、受動的な座り時間を能動的な座り時間に1時間置き換える統計モデルでは、リスクが約7%低下していました。
さらに、ほかの行動量を一定に保った別のモデルでは、能動的な座り行動の増加は約11%のリスク低下と関連していました。
ここで重要なのは、「座っていること」そのものが一律に悪いわけではない、という点です。
同じ座っている時間でも、その時間の使い方によって、認知症リスクとの関連が異なっていたのです。
ちなみに過去の研究や今回のプレスリリースでは、能動的な座り行動として「読書」も挙げられています。
このことからすると、同じ座りっぱなしでも、テレビをダラダラ見るよりは、意識して本を読む方が健康的だと分かります。
では、なぜこのような差が出たのでしょうか。
研究チームは、その理由の一つとして、頭を使う座位行動が、将来の認知機能の低下に備える「脳の余力」を保つことに関わっている可能性を挙げています。
座っていても、考える、判断する、手を動かすといった活動をしていれば、脳はより積極的に働きます。
また、受動的な座り行動は長く続きやすい一方で、能動的な座り行動のほうが、途中で小さな動きや休憩を挟みやすい可能性もあります。
研究チームは、こうした違いが血流や代謝などに影響している可能性も考えています。
さらに、能動的な活動には、仕事や趣味のように目的を持って取り組むものが多く、社会的なつながりや生活の張り合いとも結びつきやすい面があります。
こうした要素も、長い目で見れば脳の健康に関係しているのかもしれません。
もちろん、今回の研究は観察研究であり、因果関係を断定するものではありません。
また、研究が始まったのは1997年で、現在のようなスマートフォンやソーシャルメディア中心の生活は十分に反映されていません。
今後は、現代的な「座り方」も含めて、より詳しく調べる必要があります。
それでも本研究は、「座りすぎは悪い」と一括りにするのではなく、「座って何をするか」が重要である可能性を強く示しました。
年齢を重ねるほど、体を動かすことが大切なのはもちろんですが、座っている時間にも頭を使う工夫を取り入れることが、将来の脳を守るヒントになるのかもしれません。





























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