ブラックホールの残骸は「7次元の宇宙ハードディスク」になるとする新理論が発表
ブラックホールの残骸は「7次元の宇宙ハードディスク」になるとする新理論が発表 / Credit: Institute of Experimental Physics of the Slovak Academy of Sciences
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ブラックホールの残骸は「7次元の宇宙ハードディスク」になるとする新理論が発表 (2/4)

2026.04.07 19:45:43 Tuesday

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ダークマターもブラックホールの残骸に関係するのか?

ブラックホールの残骸は「7次元の宇宙ハードディスク」になるとする新理論が発表
ブラックホールの残骸は「7次元の宇宙ハードディスク」になるとする新理論が発表 / Credit: Institute of Experimental Physics of the Slovak Academy of Sciences

ブラックホールが最後に消えずに、小さな残骸を残すとしたらどんな影響があるのでしょうか。

ここで興味深いのが「ダークマター(暗黒物質)」との関係です。

私たちが知っている宇宙の中で、目に見える星やガスなどの物質が占める割合はほんの数パーセントに過ぎません。

実際の宇宙には、私たちが目で見ることができず、望遠鏡でも観測できない謎の物質がたくさん存在します。

これを天文学者たちは「ダークマター」と呼びます。

今回の理論では、余剰次元に由来する新しい粒子が、ダークマターに関わる可能性も議論されています。

もし、ブラックホールが蒸発の最終段階で消えずに極端に小さい残骸が残るなら、それは安定で、非常に寿命が長く、目に見える光や電磁波を放つこともないでしょう。

そうした物質は、通常の観測手段では決して見ることができません。

しかし、重力的には確かに存在を示すことができます。

この論文で議論されている残骸の質量は、非常に小さいものであると推定されていますが、もし宇宙の歴史の中で大量に生成されて宇宙全体にばら撒かれたなら、それらが集まってかなりの量の質量を持ち、宇宙の重力的な挙動を左右することも考えられます。

まさに「見えないが重さはある」というダークマターの条件を満たす可能性があるのです。

研究チームはこのような極小の長寿命残骸を「プランクの遺物(Planck relics)」と名付けました。

「プランク」とは物理学における最も小さなスケール——重力と量子力学が両方効いてくる究極の限界——を意味するスケールで、この残骸がまさにそのサイズに近いことに由来します。

ですが研究ではさらに意外な結果も得られました。

それは素粒子の「質量の起源」とブラックホールの関係です。

次ページブラックホールと質量の起源がつなぐ理論

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