32種類もの模様を持つヒマラヤの新種
新たに記載された Theridion himalayana は、体長およそ2〜3ミリほどの小さなクモです。
体は淡い黄色から黄緑色を帯びており、特に目を引くのは腹部の模様です。
赤い斑点や白い輪、黒い点が組み合わさることで、人間には「笑顔」のように見える個体があります。
しかし、その模様はすべて同じではありません。
研究チームは61個体を調べ、32種類もの色彩型を確認しました。
模様は、赤い斑点の周囲に白い輪を持つタイプ、黒い輪を持つタイプ、環状の模様を持つタイプ、比較的模様の少ないタイプなどに分けられています。

また、オスとメスで模様の傾向が異なる点も注目されました。
メスでは赤い斑点と白い輪を持つ目立つタイプが多く、オスでは比較的模様の少ないタイプが多く見られました。
ただし、この違いがどのような意味を持つのかは、まだはっきり分かっていません。
そして、このクモは主に植物の葉裏で見つかりました。
巣は大きく目立つものではなく、葉の裏面に沿って細い糸を張る簡素な構造です。
獲物としては、ハエ類やガガンボ類が確認されています。
DNA解析では、ヒマラヤの新種とハワイのニコヤカヒメグモの間に、約8.5%の遺伝的差異が確認されました。
見た目はよく似ていますが、同じ種ではないと考えられます。
つまりハワイの有名なクモに似た“笑顔模様”を持つ、まったく別の新種がインドで見つかったのです。
もしかしたら世界には、まだ知られていない”さらに別の笑顔”も存在しているかもしれません。





















































