認知症になった人が多かった「歯ぐきのサイン」とは
認知症になった人が多かった「歯ぐきのサイン」とは / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
medical

認知症になった人が多かった「歯ぐきのサイン」とは (3/4)

2026.09.19 20:06:09 Saturday

前ページ10年間、歯ぐきと認知症をどうやって見比べた?

<

1

2

3

4

>

口の中の出来事が、なぜ脳とつながるの?

口の中の出来事が、なぜ脳とつながるの?
口の中の出来事が、なぜ脳とつながるの? / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

歯ぐきから血が出るのも、歯とのすき間が深くなるのも、どちらも歯ぐきで炎症が起きていて、しかも進んでいるサインです。

この炎症が、認知症が起きる流れの一部になっているのかもしれません。

ただし記事も、この考えはまだ推測の段階だとしています。

考えられている道すじの1つ目は、体全体をめぐる炎症です。

日本の研究者たちは、体の炎症が長く続くと「血液関門」が傷むかもしれない、と述べています。

血液脳関門は、血液の中のものが脳にかんたんに入りこまないようにしている、関所のようなしくみです。

ここが傷むと、炎症を起こす物質が脳に入りこみ、脳の中でも炎症が起きて神経の細胞が傷つくかもしれない、というのです。

そうしたことが、アルツハイマー病の危険を高めているのかもしれません。

最近は、腸など体のほかの場所の炎症も、認知症の危険に関わっているかもしれない、という研究も出ています。

2つ目の道すじは、口の中の病気のもとになる菌です。

歯ぐきが下がったり血が出たりしていると、そうした菌が増えやすくなり、それがもっと直接に脳をおびやかすかもしれない、という見方です。

実際、マウスの実験では、口から細菌に感染させると、その菌が脳にまですみついたという報告があります。

そのマウスの脳では、アルツハイマー病との関わりがよく指摘される、ねばねばしたタンパク質が多くつくられていました。

ただしこれはマウスで行われた別の実験で、今回の人を対象にした研究とは別のものです。

今回の研究そのものは、こうしたしくみを調べたわけではありません。

血液脳関門の話も、口の菌の話も、「歯ぐきと脳のつながり」を説明するかもしれない候補、という位置づけです。

次ページ歯ぐきを守れば、認知症も防げるの?

<

1

2

3

4

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

医療のニュースmedical news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!