適度な運動で焦燥感から解放
また、体を動かす時間を取ることも、時間の欠乏感覚を緩和するのに効果的です。同氏の研究によると、適度な運動はストレスレベルを下げ、時間が足りないという焦燥感から解放してくれる効果があることが分かっています。
ウィラン氏は、「お金を稼ぐ」という罠にかかることも「時間欠乏症」に陥る一因だと指摘します。出世のことや老後の安泰にばかり頭が偏り過ぎるあまり、今得られるはずの幸せを逃しているのです。
実際、世論調査の参加者には「今お金を稼いでおけば後々幸せになる」と考えている人が多くいますが、同時に、「お金を犠牲にしても時間が欲しい」と思っている人も数多くいるのです。
日々の仕事に追われがちな現代人にとって「時間欠乏症」は多くの人が抱える問題となっています。
幸せの形は人それぞれなので、今回示された方法で誰もが幸福になるとは限りませんし、仕事やお金を稼ぐこと自体に幸せを感じる人もたくさんいるでしょう。それでも、「1日が短すぎる」と感じることは誰にでもありえます。そのために、日々の行動を見直して、たった5分を大切にするだけでも「時間欠乏症」は大きく改善されます。