128もの静止画をつないで撮影
このような高解像度の映像が撮影できたのは、土星の季節とカッシーニの軌道が関係しています。カッシーニが初めて土星に到着した2004年の7月、北極点付近は真っ暗でした。その後の2009年の8月に、ようやく太陽はヘキサゴンの内部全体を照らし始めました。そして2012年の後半に、カッシーニが土星の極付近を飛行するようになり、ヘキサゴンのクリアな映像が捉えられたのです。
8コマで構成されたこの映像は、2012年12月10日に10時間以上をかけて撮影されたものです。8つのコマはそれぞれ地図投影法が用いられた16の静止画から成っており、出来上がった映像はすなわち、トータルで128もの静止画をつないでいることになります。
動画の色は研究者らが割り当てたものであり、実際に人の目が見た場合の色とは異なるものです。土星の北極点やヘキサゴンは、人間の目にはゴールドあるいはブルーのような色味に感じられるでしょう。そのナチュラルカラーは、NASAのフォトジャーナルにて確認することができます。
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/34150