「数の感覚」を自然に身に着けたAI
教育学では子供が「数」を理解したという判断の方法として、数えることなく対象の数を言い当てた場合を上げている。
目の前に4つのリンゴがある場合、1つ1つ数えなくても、まず最初に4という数字が思い浮かぶ。これが数を理解している判断基準となるわけだ。
今回の報告では、数を数えるために学習していたAIが、カウント対象を見たときに情報のネットワークが突然対象の「数」に対して反応したという。
4つのリンゴの画像と、4匹の猫の画像が、「4」という数で共通していることに気づいたのだ。これは子供が数えずに「数」を判断した事に等しい。
画像の共通部分を判断することに特化して学習していたAIが、数を理解したというこの研究報告は、人間の高次思考能力が視覚経験と深く結びついていることを示している。
こうした機械学習から得られる知見は、人間の適応行動の謎を解き明かし、より人間に近い思考をするAIを生み出すための一助になっていくだろう。
ガチのAIがVTuberをする日も近いのかもしれない。それは飛躍し過ぎかな?