実験には限界も…
しかしこの研究だけで「知能の高さ」と「器楽の好み」の関係性を証明するには限界がある。
知性は音楽の好みに関わる要素の一部でしかなく、他にも性格特性や性別、年齢、教育環境、家族の収入など多くのことが関係しているからだ。
また質問アンケートでは、器楽への好みに知能とは別の理由が関わっていることも分かっている。例えば、作曲分析に楽しさを見出したり、音楽技法に高い関心を示す生徒(音楽に認知的に関わる生徒)は、知性スコアに関係なく器楽を好む傾向にあったという。
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今後の研究では、音楽の趣味嗜好が日常生活を通していかに変化するのか、それから音楽が社会的な重圧や人間関係においてどのような影響を与えるのかについて研究を進める予定とのこと。
子どもにジャズやクラシック音楽を聞かせると、賢く育つなんて可能性も十分にありそうだ。