副乳はあるとまずいのか?
「あ、よく見たら副乳があった」という人は、ちょっと不安になるかもしれないが、副乳は別に何か害があるものではない。女性の場合、張りや痒みが生じる場合もあるというが、基本的に問題はない。
今回の症例の女性についても、特に切除などは行わず経過を観察をしたのみで、授乳期を過ぎたら張りや痛みはなくなったという。
ただしこれについては、必ずしも医師たちの間で明確なガイドラインが築かれているわけではない。
副乳は悪性腫瘍へ変化しやすいといった報告もあり、あまり不必要に刺激することは避けるべきだといわれている。
そんなマニアックな人はいないだろうが、いくらおっぱいが好きだからといって、副乳にまで興味を示すのは好ましいことではないようだ。
しかし、こうして失われた器官の名残が現れるというのは、生物は進化により分岐したとしても元は繋がっていたという証拠であり、なんとも興味深い話しだ。