10°の違いで大きく印象が異なる
研究ではまず、101人の被験者にアバターを用いた調査がおこなわれた。顔の角度を上下に10°ずつ傾け、ニュートラルな状態も合わせて3つの顔について、アバターの人間がどの程度「支配的である」と予想されるのかを評価してもらった。
その結果、顔を下に10°傾けたアバターが、最も支配的な性格の持ち主であるとの評価が下された。
次に、570人の被験者が参加した実験では、実際の人間の写真での評価がおこなわれ、アバターの場合と同様の結果が得られた。

また、人に「支配的である」といった印象を与える場合に、顔の中でも「目」と「眉」が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。これは、実験において目元以外を隠しても評価が変わらなかったことから導かれた結論だ。
つまり簡単に言えば、首を傾ければ表情も違って見えるのであり、下に傾けるとちょうど眉をしかめたような見え方をしてしまい、それが「支配的」であったり「高圧的」に受け取られてしまうということだ。
彫りの浅い日本人に当てはまるかは微妙なところで、10°の角度に注意といわれても「知らんし」という感じだが、世の中には斜め45°からしか写真を撮らせない某声優なども存在するので、顔の表情だって「角度で印象が違う」というのも有り得る話なんだろう。
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