Point
■NASAの新たな系外惑星探索衛星「TESS」が、地球に近いサイズの惑星を3つ発見した
■そのうち1つは地球よりも小さく、これまでTESSが発見した惑星としては最小のものとなる
■これらの惑星の軌道は恒星との距離が非常に近いため、受けるエネルギーが大きく居住には適していないとされた
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/40317
NASAの新たな系外惑星探査衛星TESSが、火星と地球の中間サイズの小さな惑星を発見した。「L98-59b」と呼ばれるその惑星は、TESSがこれまでに発見した惑星の中で最小のものとなる。
この発見は今年6月27日付で「The Astronomical Journal」に発表された。
The L 98-59 System: Three Transiting, Terrestrial-size Planets Orbiting a Nearby M Dwarf
3つとも地球に近いサイズ
太陽系からおよそ35光年離れた場所に、南天の星座の1つであるとびうお座がある。そこに存在する恒星系が「L98-59」だ。
今回発見された惑星はその近くで見つかったため、「L98-59b」と名付けられた。
今回の惑星を発見したのは、引退したケプラー宇宙望遠鏡に代わって新たに仕事を開始したトランジット系外惑星探索衛星TESSだ。L98-59bはTESSがこれまでに発見した惑星としては最小となる。
ちなみに惑星の最小記録は、月とほぼ同じ大きさの「Kepler-37b」と呼ばれる小さな岩だ。なので、今回の惑星が最少というわけではない。
TESSが発見したのは、同じ恒星系の中でL98-59bを含む3つの惑星。他の2つは地球の幅の1.4倍と1.6倍のもので、こちらは地球よりも大きなサイズのようだ。
後の2つは地球より大きいとはいえ、3つの惑星は「地球に近いサイズ」の比較的小さな珍しい惑星として系外惑星のカタログに加えられた。
これまで発見された系外惑星は、地球よりもかなり大きいサイズのものがほとんどなのだ。