原子番号26 鉄 以降の元素
原子番号26 鉄
鉄は非常に多くの場所で見る機会がある、一般的な金属で地球の質量の35%を占めています。血液中にも含まれています。
化学者にとっての鉄は、重要な化学反応を見るための触媒として利用されることが多いです。例えばアンモニアの生成には、窒素と水素の他に、鉄の触媒が必要となります。
アーティストのデザインは赤血球と地球の断面を利用した鉄の同位体の分布円グラフになっています。鉄もまたありふれているがゆえに、これという代表的なデザインは難しかったのかもしれません。
原子番号29 銅
銅は日本では10円玉の材料として一般的な金属です。
化学的には非常に高い熱伝導率と電気伝導率を持っている金属です。
アーティストのデザインは、ケーブルとしての利用をピックアップして描いています。また左に描かれたオレンジの模様は、キプロス島を表現しています。キプロス島は、銅が最初に発見された採掘地です。
その他の元素
紹介できなかったその他の元素も、サイトへ行くとすべて閲覧することが可能です。
並べて閲覧すると、私達の身の回りにある、1つの元素を主要な構成材料にしているものはデザインがしやすかったようですが、そうでない元素はアーティストにとって表現が困難だったことが伺えます。
特に原子番号の高い元素の中には、自然には存在できない非常に寿命の短い元素などもあり、発見に貢献した自分の自画像でお茶を濁していたります。
しかし、やはりグラフィカルなイメージで見ると、普段は気に留めていない元素の利用先が一目瞭然で楽しいものです。
2019年は、メンデレーフが周期律を発見してから150周年に当たる年です。日本でもこの国際周期表年について、特別展が企画されているので、この機会に、元素をテーマにした作品を楽しんでみるのもいいかもしれません。