1日「500mg」は摂取したい
それでは、具体的にはどの程度のフラボノイド摂取が望ましいのでしょうか?
分析の中で最もがんや心臓病による死亡リスクが低いとされたのは、毎日「500mg」のフラボノイドを摂取していた人々でした。
ボンドンノ博士は、「様々な植物をベースとした、異なる食品・飲料から摂取できるフラボノイドを取り入れることが重要です。これは難しいことではありません。お茶1杯、りんご1個、オレンジ1個、ブルーベリー100g、ブロッコリー100gによって、広範なフラボノイドを摂取しながらトータル500mgを達成することができます」と語っています。
また、フラボノイドの摂取が死亡リスクを下げてくれることが分かりましたが、実はフラボノイドがどのようにしてそれを実現してくれるのかついては明らかにされていません。

これについてボンドンノ博士は、「アルコールの摂取と喫煙はいずれも、血管の炎症やダメージを促進してしまうものであり、それが様々な病気のリスクにつながってしまいます。フラボノイドには抗炎症作用や血管の機能改善効果が示されており、これが、心臓病やがんの死亡リスクの低下につながっているのかもしれません」と語っています。
そしてボンドンノ博士は、次なるステップとして、どのようなタイプの心臓病やがんが、最もフラボノイドによって抑制されていたのかについて詳細な調査をおこなう予定です。
博士は簡単だと語る「1日500mgのフラボノイド摂取」ですが、実際には、意識的に摂取しなければ実現は難しそうな数字です。しかし意識して摂取していくことで、少しでも効果を実感できるかも。