その黒さはベンタブラック以上
研究チームはこの素材と、これまで最も黒いとされてきたベンタブラック(可視光の最大99.965%を吸収)に代表される光を吸収する複数の素材のナノ構造を比較。
その結果、後者のナノ構造間の違いが人間の目には取るに足らないほどのものであるのに対し、新素材はどんな角度から光を当てた場合でも、他のどの素材が示す黒色よりもずっと黒いことが示されました。
確かに、イエローダイヤモンドのすべてのカット面からは完全に輝きが消え失せ、そこには漆黒のブラックホールがぽっかりと空いているように見えるだけです。
奇遇にも、この素材を望遠鏡を備え付けられたシェードに塗布することで、天体から届く強い光を軽減し、実際のブラックホールを見えやすくするという活用法も将来的には実現化しそうなのだとか。
黒よりも黒い『黒』はダイヤモンドの輝きのみならず、様々なものを飲み込んでしまうんですね。