加齢に伴う疾病の予防の鍵を握る「ポリピル」の存在
今回の発見は、低用量の薬品有効成分を複数組み合わせた医薬品である「ポリピル」が、加齢に伴う疾病の予防に将来的に役立つ可能性を示唆しています。
また、これら3つの薬剤に限らず、他の薬剤と組み合わせることでもさらなる効果が狙えるかもしれません。
研究チームは今後、これらの薬剤を組み合わせた時、具体的にどのように相互作用しているのかを解明する計画です。同時に、マウスなどのより複雑な動物を用いた試験も行って体全体への影響を調べた後は、最終的にヒト試験の実施に繋げたいと考えています。
ショウジョウバエに見られた効果と同程度の効果がヒトにも見られるかどうかは現段階では分かりませんが、仮にヒトの寿命が1.5倍に延びるとして単純計算すると、日本人の平均寿命は男性で122歳、女性で131歳程度になもなります。人々の一生の過ごし方は、まるで様変わりするでしょうね。
研究チームの今後の調査に期待しましょう。