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100個の星が宇宙から突然消えていた!新たな天体現象か「宇宙人」の仕業か? (2/3)

2019.12.19 Thursday

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突然消える赤い突発天体

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ブラックホールに吸い込まれる中性子星のイメージ。/Credit: Dana Berry/NASA

急激に増光や減光する天体を、天文学では突発天体と呼びます。

通常太陽を含む主系列星の恒星は、非常に長期間に渡って明るさをほとんど変化させません。しかし、夜空の星の中には突然光って消えるような光度の急激な変化を見せるものがあります。

ガンマ線バーストや超新星爆発も突発天体に含まれます。ガンマ線バーストは目には見えない光を放っていますが、2008年には可視光を含んだ光度の変化を見せた例も確認されています。

こうした突発天体の新種は、現在次々と発見されていて、人類にとって未知となる宇宙の現象を見つけ出せるかもしれないと期待されています。

星が突然消えた場合、燃え尽きて白色矮星になったか、超新星爆発を起こして中性子星やブラックホールになったか、もしくは別のブラックホールに吸い込まれた、という可能性が考えられますが、星が燃え尽きたり超新星爆発を起こした場合、その痕跡は確認できるはずです。

今回発見された天体は、非常に赤く光っていたため、「赤い突発天体」と呼ばれています。この天体の消失では、燃え尽きた痕跡や、超新星爆発の起きた痕跡は発見できないといいます。

こうなるとブラックホールに飲み込まれたという候補が残りますが、これは非常に低い可能性です。連星の片方がブラックホールになったと言うような場合を除けば、そうそう星はブラックホールに出会って飲み込まれたりはしません。

こうなると、天文学者たちが待ち望んでいた未知の突発天体が発見された可能性が高いのです。

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