実験室内では成功。次は大規模に
実施にあたっては、冷たいプラズマを、管の壁に対して水平方向に開けた小さな穴から一斉に放出させ、プラズマの渦からなる膜を形成しました。
汚染水が、このフィルターのようなプラズマ渦の中を通過すると、プラズマの高エネルギーの電子によって、水中の有機フッ素化合物の化学結合が不安定化し、分解され無毒化すると予想されました。
実際に試してみたところ、ヤカンの中に入った水を沸騰させる程度のエネルギーを加えただけで、汚染水内にある90%の有機フッ素化合物を除去できました。
研究者らは「次のステップはより大規模な浄化が行えるようにすることです」と述べています。
うまく行けば、汚染された土壌を大規模に処理し、地球は清浄な大地を取り戻せるかもしれません。