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火星上を舞い踊る「ダストデビル」の撮影に成功

2020.02.17 Monday

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2019年10月に撮影されたダストデビル/Credit: NASA/JPL/University of Arizona
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  • 昨年10月に撮影に成功した火星の「塵旋風」の画像が、新たに公開される
  • 火星では頻繁に発生するが、すぐに消えるため、実際に撮影されることはほとんどない

NASA(アメリカ航空宇宙局)およびアリゾナ大学は、10日、昨年10月に撮影された火星の「塵旋風(じんせんぷう)」の画像を公開しました。

塵旋風とは、地表付近に発生した上昇気流が、水平方向の強風で渦巻き状に回転しながら生じる突風のことです。

チリやホコリが突発的に舞い上がる様子から、英語では「ダストデビル(Dust devil)」と呼ばれています。

アリゾナ大学による報告は、2月10日付けで「The University of Arizona」に掲載されました。

The Devil is in the Details
https://www.uahirise.org/ESP_061787_2140

頻繁に発生する「ダストデビル」

火星で塵旋風が起きるのは珍しくありません。

火星の地表は、チリや土埃に覆われているため、上昇気流と水平方向の突風さえ吹けば、簡単に発生します。しかしその一方、塵旋風は、発生したのと同じくらい唐突に消えるため、画像におさめられることは大変珍しいのです。

その貴重な現象を見事撮影したのが、NASAの火星探査機「MRO(マーズ・リコネッサンス・オービター)」でした。MROは、2005年に打ち上げられ、火星の周回軌道に入り、2006年から火星表面の撮影を行なっています。

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MROにより撮影された塵旋風(2019年10月)/Credit: NASA/JPL/University of Arizona

実際に撮影に用いられたのは、MROに搭載されている高解像度撮影機器「HiRISE」、撮影場所は、火星の北半球に位置する「アマゾニス平原」でした。

アリゾナ大学の研究チームによると、塵旋風の直径は約50メートル、高さは、地表に映る影から計算した結果、650メートルに達するとのことです。しかし、このサイズは大きいとは言えません。

というのも、火星のダストデビルは、2012年にも撮影されており、その高さは衝撃の20キロです。一方で、その衝撃の高さとは裏腹に、直径は70メートルほどしかありませんでした。

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2012年に撮影されたダストデビル/Credit: NASA/JPL/University of Arizona

火星では、ダストデビルはかなり頻繁に起こることが予測されます。

そのため、もし人類が火星に移住するならば、警戒すべき自然災害の一つとなるでしょう。

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reference: sciencealert, cnet / written by くらのすけ

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