脳のオルガノイドだけが抱える問題
近年、複数の研究によって複雑な構造を持つ人間の脳のオルガノイドが作られています。
これら高度な脳オルガノイドの中には大脳、中脳、小脳を供えたものも含まれており、中には活発な神経活動の結果、成長中の赤ちゃんに似た脳波が検出されているものもあります。
そのため一部の人々は、脳オルガノイドに意識が宿っている可能性に言及しています。
また、脳オルガノイドの発達はなぜか約10カ月で成長を停止することが知られていますが、その理由についてはわかっていません。
今後、技術の進展によって肺や胃といった各臓器のオルガノイドは限りなく本物の人間の内臓に近いものが作られると期待されます。
しかし、脳オルガノイドだけは「本物」に近づくことに倫理的な問題が伴うと研究者たちは考えています。
限りなく本物に近い培養脳には、本物の意識が芽生える可能性があるからです。
reference: sciencealert / written by katsu