70億個の「点」から小惑星を識別する

DESによる膨大なデータから新しいTNOの発見した方法は、次の通りです。
①70億個の「点」の検知
最初にDESの4年間のデータ画像から天体と思われる「点」すべてを検出しました。それらは、合計70億個にも及びました。
②動きのない「点」の除外
「点」の位置は1~2時間ごとに測定されるため、簡単に動きを追跡することができます。
TNOは太陽の周りを周回しているので、動きがあります。ですから、70億個の「点」から動きのない「点」は除外できます。
そして、検出された天体の近隣の天体を見つけ、グループにします。天体をグループ化することで、次に移動する場所を識別しやすくなるのです。
これにより、天体の動きをかなり詳しく把握できます。結果として、TNO候補は400個にまで絞られました。
③画像スタッキングの開発
画像スタッキング(重ね合わせ)とは、撮影された多数のフレームの中から良質な画像を選別して、合成する手法です。
いくつもの画像を重ね合わせることにより、ノイズが平均化され、画像が鮮明になります。研究チームは、TNO検知のための特別な画像スタッキングを開発しました。
④TNOの特定
開発した画像スタッキングにより、400個のTNO候補が実際にTNOであるか確認しました。
結果として、30~90auの範囲にある316個のTNOが特定され、そのうち139個は新たな発見となりました。