黄金水の研究

ブラントが得意とした研究は、水と他のものを組み合わせるものでした。
水は生命の基盤であり、神聖な性質を持つと考えていたのです。
また、人体の中にこそ、錬金術の秘密が隠されているという信念も持っていました。
彼は1630年に書かれた錬金術の秘術書を手に入れると、そこに記されていた人間の尿を使ったレシピに興味を持ちます。
人間の尿は、ところによっては黄金水と表現されたりするくらいで、たしかに金色の水でした。
そのため、尿から金が取り出せるかも、と彼が妄想したのも無理からぬことだったかもしれません。
最初ブラントは自分の尿や家族の尿を使って実験していたようですが、やがてもっと大量の尿が必要だということに気が付きます。
実際彼がどうやって大量の尿を入手したかは定かではありません。しかし、さほど難しいことでもなかったでしょう。
彼は軍隊の兵士や、酒場ののんべえからそれを入手してきたとも伝えられています。
集めた尿は5500リットルにも及んだと言われています。
























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