望月教授がABC予想を解くために使った「宇宙際タイヒミュラー理論」
望月教授がABC予想をとくにあたって使った手段は「0から新しい理論をつくること」でした。
誰も解けないABC予想を解くには、誰も知らない新しい理論を使うしかない、との判断です。
この「宇宙際タイヒミュラー理論」なのですが…いろいろぶっとんでいます。
宇宙際タイヒミュラー理論の世界では、足し算と掛け算はつながらない宇宙が想定されます。
私たちの住む宇宙では、足し算を複数回行えば、掛け算と同じ結果になる、との常識で動いています。
ですが宇宙際タイヒミュラー理論の世界では、
「2+2+2=6」と「2×3=6」
の関係に亀裂が入り、足し算を複数回行っても掛け算になりません。
宇宙際タイヒミュラー理論では、私たちがこれまで信じて行ってきた数学的な常識が全て破壊されます。
そのため宇宙際タイヒミュラー理論は、数学的な常識の世界に対する「メタ発言」「メタ的立場」のような存在であるのではと考えられます。
また別の数学者は、「この理論は複数の宇宙で計算を行う理論である」とも表現しています。
望月教授は「ABC予想」に、この強烈な宇宙際タイヒミュラー理論を使って立ち向かい…そして証明に成功したのです。