ABC予想は科学を新たな次元に押し上げる

通常、全く新しい定理や法則が発見されると、間違いなく、数学界のノーベル賞と呼ばれるフィールズ賞を受賞することになります。
しかし望月教授が証明した「ABC予想」は、無数の定理と法則を内包しています。その数は潜在的な数を合わせれば、10や100では足りません。
もしフィールズ賞が複数回受賞できるなら、望月教授はフィールズ賞のメダルでオセロが可能になるでしょう。
これからしばらくの間は、定理と法則の母となったABC予想に数学者が挑み、未知の定理を抽出する作業が進行すると思われます。
その中には、SF世界でしか実現できなかった技術を可能にする者もあるかもしれません。
まさに、人類の科学を新たな次元に押し上げたと言えるでしょう。
「N次方程式の解析的な解の公式」に対する「アーベル・ルフィニの定理」
「ゲンツェンの定理」に対する「ゲーデルの不完全性定理」
のように
「宇宙際タイヒミュラー理論」に対して「単数の宇宙で計算を行う理論ではABC予想を証明できない定理」があるのではないだろうか