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新型コロナウイルスの「シールド」に弱点を発見!ワクチン開発が前進 (2/2)

2020.04.09 Thursday

前ページウイルスには免疫系を欺くシールドがある

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新型コロナウイルスのシールドは弱い

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Credit:southampton

研究チームは、新型コロナウイルスのスパイクのモデルを作成することに成功しました。

これにより、スパイクとそれを覆うグリカン(糖)のシールドの構造が判明。新型コロナウイルスのシールドは、他のウイルスのシールドよりも「密度が低い」ことが明らかになりました

このことは、抗体による中和ための障害が、より少ないことを意味します。

HIVが体内蔓延型のウイルスなのに対し、コロナウイルスは「hit and run」のウイルス、つまり体内に侵入し、しばらくして無くなり他へ移っていくタイプのウイルスだと言えるのです。

また、「ウイルスのワクチン」とは、「スパイク」の詰め合わせです。スパイクのみを投与して免疫学習させることで、本物のウイルスに対して素早く対応させることもできます。

そのため、「スパイクのシールドが弱い」という発見は、新型コロナウイルスのワクチン開発にとって非常に朗報だと言えるでしょう。

現在、世界中がワクチンの作成に力を注いでいます。そして、それらの研究は確実に前進しているのです。

日本製のBCGワクチンが新型コロナウイルスに対する免疫になっていた可能性

reference: skynews / written by ナゾロジー編集部

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