BCGを接種している国では死亡率が低い
ブロガーによるBCGと新型コロナウイルスによる死亡率の相関性にかかわる報告は、非常に素晴らしい発見でした。
しかし医療体制が異なる国を単純に比較することはできません。
特に平均寿命が短い国では、基本的な医療水準も低いと推測され、そのような場合、死亡率はBCGではなく、貧しさや医療水準に依存する可能性があるからです。
また季節性インフルエンザをはじめ、ウイルスの広がりは、気温の影響を受けることが知られています。
そこで宮川氏は統計的な手法を用いて、平均寿命と気温の要因の影響度を測定したうえで再度、BCGと新型コロナウイルスによる死亡率の相関性を比較しました。
結果、健康や気候の要因を差し引いても、BCGの接種は、新型コロナウイルスによる死亡率を大きく下げることが判明しました。
感染が爆発的に増加している欧米では、日本とは異なりBCGの接種がかなり少ないことが知られています。