日本株から作られたBCGは効果が高い
また宮川氏による追加データにより、接種しているBCGの種類も重要であることがわかりました。
BCGには元となる結核菌が各国に配布された時期により、原種に近い菌(前期分与株型)と、そうでない後期分与株型の2つに大きくわけられます(配布元は同じパスツール研究所だが配られた時期が違う)。
今回、新型コロナウイルスに特に効果があるとされたBCGは、原種に近い菌(前期分与株)を元に作られたものでした。
原種に近い菌から作ったBCGを用としている国としては日本、タイ、台湾、ロシアなどが知られています。
タイや台湾で使われているBCGは、日本株と呼ばれる日本が樹立した菌に由来するものが使われています。
これら原種に近い菌からBCGを作っている国では、感染の増加は比較的穏やかです。